北の湖理事長・辞職

大相撲のロシア人2力士から大麻の陽性反応が出た問題で、昨日緊急理事会が行われ、その力士の師匠であった北の湖理事長が辞職したほか、その2力士は解雇処分となった。昨年の週刊誌による八百長疑惑報道から始まり、稽古中における力士の死亡問題、朝青龍の巡業を欠場しながらモンゴルでサッカーの試合に出場した問題、そして今回の大麻問題など、角界はゴタゴタが続いていた。それらに関して、北の湖理事長は、「師匠と弟子の問題」と言って、角界のトップとしての自分の責任逃れをしていた。しかし、弟子に大麻の陽性反応が出たことによって、協会内部からの批判の声が続出し、今回の辞職となった。また、大麻の陽性反応で解雇となった2力士は、今年行われたロス巡業で、大麻をもらったと言っているが、一方、その処分は不当として、力士1人が協会を相手に訴えを起こすのではないかともいわれている。今回の北の湖理事長の辞職を受けて、武蔵川親方(元三重ノ海)が理事長に就任したが、角界の信頼回復にはまだ遠いようである。秋場所は今週の14日から始まるが、この場所で満員御礼が出るかどうかは今回の一連の問題で微妙となってきた。