三保ヶ関部屋、消滅へ

大相撲の名門・三保ヶ関部屋が、今日から始まる秋場所を持って部屋を閉じることになった。現師匠(元大関2代目増位山)が九州場所中に定年を迎えるのに伴うもので、幕内阿覧関などの所属力士や部屋付き親方は、他の部屋へと移ることになる。三保ヶ関部屋は、大阪相撲の名門で、一時消滅していた時期もあったが、5代目(元大関初代増位山・故人)は、横綱北の湖(現理事長)、先述の大関2代目増位山、北天佑(元二十山・故人)などの多くの力士を育てた。6代目になってからも小結濱ノ嶋(現尾上)などを育てたが、なぜか部屋の継承者がいなくなって今回部屋が閉鎖されることになった。私としてはなんだかの形で部屋を存続した方が良かったと思う。なぜ尾上や木瀬(元幕内肥後ノ海)が部屋を継がなかったのはわからないが、独立時に現師匠との対立があったのでは私は思う(木瀬には他にも大相撲の枡席を暴力団に提供したという前歴があった)。このような事態を避けるために、相撲協会もしくは相撲部屋は、部屋の継承者候補に対しての教育をやった方がいいのではないか。