今なおTVアニメでは人気がある「サザエさん」は、1946年から1974年にかけて連載された新聞4コママンガです。単行本は、姉妹社刊行で全68巻、現在入手できる朝日新聞出版刊行の文庫本が全45巻刊行されています。しかし、姉妹社版で収録されていた作品の中には、現在入手可能な朝日新聞出版刊行の文庫に収録されていない作品も何点かあります。のうちのマンガ「ひょうりゅう記」が最近、ネットの記事になっていました。「ひょうりゅう記」は、普通の４コマではなく、短編（普通だと、別冊の方に収録されていると思いますが）です。このストーリーには、人食い人種が出てきており、これが未収録の根源ではないかと思われています。藤子不二雄先生の「オバケのQ太郎」にも同じような人が出てくるストーリーがありますが、最近刊行の藤子F全集では収録されています。このようなことを考えれば、この作品がまた人の目に触れる機会はあるだろうと思います。
