初代若乃花、死去

横綱初代若乃花で元二子山親方の花田勝治氏が、昨日死去した。花田氏は、青森県の出身であるが、色々とあって北海道に渡り、相撲界に入門するまで過ごした。相撲界に入ってからはスピード出世で新十両と新入幕を果たし、やがて大関となり、そして横綱となった。同じ横綱栃錦(春日野理事長)と共に栃若時代を築き、相撲人気に貢献した。二子山親方になってからは、横綱二代目若乃花(現間垣)、隆の里(現鳴戸)(この2人の力士は、同じ列車に乗って東京にやってきて、同じ場所に初土俵を踏んだ。)、弟の大関初代貴ノ花(元初代若乃花の定年後に二子山を継ぐ)、若嶋津(現松ヶ根)など、多くの幕内力士を育て、協会内部でも、理事長になって、最後の場所では甥の貴花田(現貴乃花親方)に優勝賜杯を渡した。定年後は相撲博物館長を務めたりしていたが、ここ最近は体調が悪く、弟の葬儀に出た以外は、主立った活動はしていなかったようである。故人のご冥福を祈ります。